2025年8月21日に当社のアンバサーである藤本怜央選手、メジャーリーガーの通訳を経験された松本重誠さん(バガボンド・スポーツ)、夏冬五輪のメダリスト支援をされている葛西紀燿さん(栄養/メンタルアドバイザー、株式会社NA-NA 代表取締役社長)に加わっていただき開催した座談会を3回に分けて配信しています。第2回目は、藤本選手、松本重成さん、葛西紀燿さんからスポーツ支援の在り方についてお話いただいた内容を報告させていただきます。
 
 
心を通わせる異文化コミュニケーション
◆元メジャーリーグ通訳 松本さんが語る体験談
松本さんは、選手たちと一緒に過ごす中で、言葉の通訳以上に大切なものがあることに気づいたそうです。通訳を介さない対話により選手同士の心の触れ合いが生まれる場面がたくさんあり、特に上原浩治投手との仕事では、上原選手自らの働きかけがチームメイトと直接心を通わせたと思えた瞬間をいくつも目の当たりにしたそうです。言葉を訳すというだけでなく、場を和ませたり繋いだりというような役割も期待されているように感じたと話されていました。
また、海外で上手くコミュニケーションを取るコツについても教えてくれました。日本人選手は謙虚で控えめな人が多いのですが、実は自分のことを積極的に話すことが大切なんだそう。出身地の話や趣味の話など、ちょっとした日常会話から相手との距離が近くなっていき、いろいろな話を自然とするようになるそうです。通訳業は言葉を伝えるだけでなく、そんな状況を創る仕事でもあるのかもしれません。

トップアスリートを支える、信頼関係と段階的サポートの心得
◆栄養とメンタル、両軸から支えるスペシャルアドバイザー葛西さん
栄養管理とメンタルケアの観点から葛西さんは、トップアスリートへのアドバイスには、まず人間関係作りが重要だとしています。正しい知識を伝えるだけでなく、現場に足を運び、選手とコミュニケーションを取りながら課題を引き出すアプローチが大事なのだそうです。また、一度に多くの改善を求めるのではなく、できることから少しずつ積み上げていく方法をお勧めされていました。例えば、現状30%しかできていない選手に100%を求めるのではなく、まずは40%、50%と段階的な目標設定が重要なのだそうです。スポーツの話でしたが、私たち会社目標への教訓のように聞こえました。

企業とパラスポーツの素敵な出会い
◆新しい可能性を探る 藤本選手
パラスポーツの世界で活躍する藤本選手が、企業とスポーツの関係について、とても興味深いお話をしてくれました。最近では、パラスポーツへ企業からの支援が少しずつ増えてきているそうです。特に、企業の得意分野とスポーツ選手の必要としているものを組み合わせることで、素晴らしい結果が生まれる可能性があるのではないかとお話していました。
当社のハンドジェルηは一般的なハンドジェルではありますが、車いすバスケットボール選手のコンディション支援に役立つ可能性があるとコメントしてくれました。普段は接点なさそうな製品でも、選手の声に耳を傾けることで、新しい使い方が見つかることがあるのではないかともおっしゃっていました。
また、藤本選手は「底辺を広げ、着地点を高める」という言葉で、企業の支援の大切さを教えてくれました。トップ選手の活躍ももちろん大事ですが、もっとたくさんの人がスポーツを楽しめるようになることも同じくらい大切だそうです。企業がスポーツに強化や普及に関わることで選手たちも新しい発見があり、お互いに良い影響を与え合えるそうです

第3回目は、車いすバスケットボールの今後についてのお話です。お楽しみに!